営業マンの悲劇


先日、中日新聞で報道されていた記事を参考にご紹介しました。
特に、名古屋を地盤とする松坂屋の落ち込みが著しいのは、外商マンがチームごと抜けたのが大きいとのこと。
上得意客との接客が長けている一線級の外商マンは、ある意味、イチロー選手や日光東照宮の眠り猫を彫った関の孫六ほどの職人たちです。ニセセレブではなく、本当の富裕層を接客し、そして、もてなす、そんな技を持った職人なのです。百貨店の落ち込みが著しいのは、人を大事にしないことにもあるのではないでしょうか。

富裕層の接客に長けた社員を大事にしないで、どうしてお客さんである富裕層の方々を社員が大事にするでしょうか。かつては接客のプロ、と言えば、百貨店でした。外商マンが家に来て取引してもらえるような家庭になるぞ、と思ったものです。また夢がひとつ消えてゆきます。